今年の夏も厳しい暑さが続きましたが、お盆が明けて少し空に浮かぶ雲が高くなったような気がします。
秋は食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋などという言葉があるとおり、新しいことや普段の生活とは違うことを始めたくなる季節。だんだんと涼しい日が増えて夏バテ気味だった体も活動的になり食欲も増してくるシーズン、頭と体を使ってさらにお腹も満足なハゼ釣りをおススメします。
簡単に始めることができるハゼ釣りは楽しくて美味しいです
・難しいテクニックは必要なく初心者の方でも簡単に釣れます。
・釣り上げたときの手ごたえが気持ちいい。
・気軽にピクニック感覚で行けます。
・釣り道具はイチから買い集めても2000円くらい。
・ハゼは見た目よりも淡白で上品な味、おいしく戴けます。
地味な魚ですが素朴な和食器やシンプルな北欧のお皿に乗せると上品な一品に変わります。
簡単なことをマニアックに初めてみました
私自身、ハゼ釣りは3~4年前の秋に1シーズンはまった程度でその後つり竿を握ることはありませんでした。
なぜ握らなくなったかというと、当時は釣りに行っても一回に釣れるのは5~6匹程度だったからです。
小学生の頃の記憶と経験だけで大した情報も無いまま釣りに行っていたので釣果もそんな程度です。
タイみたいな大きな魚なら1匹でもいいですが、ハゼを5~6匹だけ釣って帰って来られても料理をする方の妻はたまったもんじゃありません。いくら「簡単」「気軽」と言っても無計画だと結果は散々です。
そのシーズンのリベンジを胸に秘めて数年ぶりにハゼ釣りの計画を立てました。
◆計画のポイント
・満潮の時間を調べる
ネットからの情報を見ると満潮の2時間前から満潮時刻までの2時間が一番釣れるようです。
・釣り場所を調べる
ネット以外にも近所のフィッシングショップでも直近の情報を教えてくれます。
昔の釣具屋さんは不愛想なお店が多かったように思いますが、ロードサイドに面した最近のフィッシングショップの店員さんはハキハキと親切な方が多いです。
・釣りの方法とエサを考える
リール付きの投げ釣りが良いのか、シンプルなのべ竿が良いのか?
仕掛けは市販のモノで良いのか、オリジナルで準備した方がいいのか?
エサは何?
・クーラーボックスと保冷材の大きさは?
・熱中症対策の飲み物は?
などなど、気分よく確実に釣り上げて持ち帰るための情報を集めて考えた計画と準備が以下です。
【日時】8/25 満潮11:30 釣り時間9:00~11:30 自宅出発7:45
【場所】名古屋市 稲永公園
【方法と仕掛け】・投げ釣り用リール付き投げ竿:1本
ハゼ釣り用市販仕掛け(1パック2入り 約300円)
オモリ(ジェット天秤8号 2個 約200円)
・ウキ釣り用のべ竿:1本
釣り糸1.5号+丸ウキ+ゴム管+ヨリ戻し+カミツブシオモリ+ハゼ用つり針5号(合計で約1000円)
【エサ】石ゴカイ 300円(青イソメも代表的ですが?んできます)
【クーラーボックス】 発泡スチロール製の簡素なもの(フィッシングショップで購入 約600円)
【保冷材】1個200円 (この他にミネラルウォーターのペットボトルを凍らせて持っていきました)
名古屋市港区の稲永公園へ向かって出発
この場所を選んだ決め手はネットに「駐車場が大きく近くにトイレもあってファミリー向け釣り場」と書いてあったからです。
公式サイトを見るとテニスコート、野球場、球技場、スポーツセンター、野鳥観察館がある広大な公園です。
当日の朝は薄曇りで気温は30℃、数日前に比べたら過ごしやすく釣り日和。
はやる気持ちを抑えて妻と自宅を出発、ナビを見ると到着予定時刻は8:40。
途中、道を間違えてウロウロしましたが平日の午前中ということもあり道は空いていてほぼ予定通りに到着しました。
車を停めて釣り道具一式を抱えて釣り場へ向かってみると、河口なので視界が大きく開けて風も通り気持ちの良い場所です。
朝のウォーキングをしている人、ポケモンGOをやっている人はいますが、釣りをしている人は一人もいませんでした。
シーズン的に少し早かったようです。
(ちなみにこの1時間後ポケモンGOをやっている人がとんでもない数になっていました。稲永公園は有名なポケスポットらしく、三重から来たという人が話しかけてきたりしました)
準備は簡単、初めての方でもすぐできます
まずは4.5mののべ竿の先に釣り糸を結び4mくらいのところにゴム管を通してウキを付けます。
糸の先にヨリ戻しという金具を結び、ハゼ用つり針を付けて出来上がり。(所要時間5分)
準備ができたのでエサを付けます。
全長7~8cmぐらいのミミズ的な石ゴカイという代物を針先につけて、
そのままだと長いので下半分くらいを切ります。
ウネウネしてて針につけにくいですが慣れたらすぐにつけれるようになります。
ちなみに妻はこれに触れもしないので私がつけてあげて海へポチャンと放って釣り開始です。
続いて投げ釣り用を準備します。
こちらはもっと簡単、リールの糸の先にジェット天秤というオモリをつけて、そこに市販の仕掛けをつけるだけです。
こちらもエサをつけて準備完了。
この季節のハゼは浅瀬を好むので遠くに投げる必要は無いのですが、遠くへ投げたら何か別の大物が釣れそうという素人考えが働いて、思い切って遠くまで投げます。ヒュルルルルー、ポチャンという感じでこちらも開始です。
ひと段落したので自宅から持ってきた最近お気に入りのドイツのノンアルコールビールを開けて一息。
こうして久しぶりのハゼ釣りを夫婦で始めました。制限時間は約2時間、目標は30匹です。
ビクビク、ブルッという手ごたえです
妻はウキを凝視しながら時おり竿を恐る恐る上げたりして釣れてないか確認しています。
私は竿でアクションを付けながらリールで糸を巻いて様子を見ます。
それから開始20分位までは全くアタリ(反応)が無く内心「ヤバイ」と思っていた矢先、妻のウキが横へスーッと動いたあとに沈みました。
妻が慌てて竿を上げると5cmくらいのハゼが釣れました。
あまりにも小さかったので全然手ごたえが無かったようですが記念すべき一匹目です。
潮目に変化が出たのか、タイミングを掴んだのか妻がここから3連続で釣り上げ、その都度私が針からハゼを外しエサをつけるので大忙しです。
自分の方は仕掛けが遠くの方で引っかかってばかりで全然釣れませんでしたが、近い場所にポイントを変えてみるとやはり浅いところにいたようでビクビクっときました。
竿を上げると今度はブルッときました。10cmを超える良いカタチのハゼです。遠くへ投げたら何か別の大物が釣れそうという素人考えを捨てて、近場で着実に狙っていくやり方にシフトしました。
ちなみにそれまで私が使用していたジェット天秤8号というオモリはハゼ狙いには重すぎました。
針が底に着くくらいの重さで充分と分かったので釣り糸にオモリとヨリ戻し釣り針というシンプルな仕掛けに変えてみました。
ここで使ったオモリはかみつぶしオモリというものでコーヒー豆を小さくしたサイズの鉛で、割れ目に釣り糸を当ててその名のとおり噛み潰して針に固定して使います。
噛み潰すときに体に悪そうな鉛の風味を感じるのでペンチがあるといいです。
このシンプルな仕掛けが功を奏してテンポよく釣れるようになりました。
釣れる、針から外す、エサをつける、竿を出す、ときどき逃げられるの繰り返しです。
釣り開始から1時間40分が経過したところで二人で7匹。ようやく調子を掴んでさあこれからと言っていたのですが、満潮の30分位前にアタリがぴたりと止まってしまいました。
さらに満潮まで頑張ったのですがそのままアタリもなく終了、
釣果は2時間ちょっとで11匹でした。30匹以上のハゼを入れる予定だった保冷材の入ったクーラーボックスはスカスカでしたが楽しい時間でした。
リリースすべき小さなサイズもあったのですが、針を飲み込んで痛い目に合わせてしまったのでキチンとお持ち帰りしました。
ハゼの唐揚げはビールに合います
帰宅後はハゼの入ったクーラーボックスに氷水を入れて氷が溶けてきたら、また氷水を入れるようにして鮮度を維持しました。
そして夕方から調理を開始しました。
頭を落とし、お腹を開いて内臓を取ってよく洗ってからキッチンペーパーで水気を取って唐揚げ粉をまぶします。
160~180度の油に投入し3分くらいで色がついてきますので、キッチンペーパーを敷いたお皿に盛りつけて出来上がりです。
上品な白身の淡泊さ、キスをホロホロにしたような感じで、ビールにもよく合いいくらでも食べれそうです。
約2時間で11匹、食べるのは5分。
結果だけを見るとパフォーマンスは低いですが、自分で魚を釣って、捌いて、調理して、食べるという行為は野趣を感じる時間でした。
◆次回の反省
・遠くを狙わず近場を攻める
場所を変えたらもっと釣れるかなという欲張りな考えを抱いていますが、次こそ30匹以上釣り上げてしっかり戴きたいです。
今からが本番、11月くらいまで楽しめるそうです。ご家族やご夫婦、パートナーやご友人と行く楽しい美味しいハゼ釣りをおススメします!